トレーニング中ハンドルやペダル操作時に生まれる四肢(手足)の回転
(四肢の屈曲伸展時に発生する長軸回りの運動)
体幹部の大きな筋肉群の中でも特に主動筋(動作の中心と成る筋肉)としてトレーニングしたい筋肉は上半身では広背筋(背中の逆三角形の筋肉)、下半身では殿筋群(お尻)や腿裏のハムストリングス、内腿の内転筋群等に成ります。
それらの主動筋に最大限に出力させる為には主動筋と逆の働きをする筋肉(拮抗筋)に主動筋の邪魔をさせない(同じタイミングで活動させない、同時に収縮させない)事が大切に成ります。
例えば、力を100出したい筋肉が有るとしてその反対の働きをする筋肉が同時に収縮して50の力を出してしまうと実際に動作で生まれる力は100-50=50と成ってしまうと言うイメージです。
表現を変えると力んでしまうと力感が有る割にパワーが発揮されないと言う事です。
主動筋と拮抗筋の活動するタイミングをずらし同時収縮を回避する方法の内の一つがハンドルやペダル操作時の四肢(手足、肩関節や股関節)の内旋や外旋運動(回転運動)に成ります。
・上肢(手)でハンドル操作をする場合は肘関節(腕、肩関節)を屈曲(曲げる)する時も伸展(伸ばす)する時も上肢(肩関節)を内旋(内側へ回す)させます。
・下肢(足)でペダルを操作する場合は膝関節(股関節)を屈曲する時は下肢(股関節)を外旋(外側へ回す)させ、膝関節(股関節)を伸展する時は下肢(股関節)を内旋させます。
*チェストスプレッド、インナーサイ、レッグプレス、マルチヒップ等ハンドルやペダルがなく手、足等が固定されるマシーンも動作の考え方は同様です
四肢(肩関節や股関節)を内外旋させながら背骨を反らせて体幹部のバネのパワーを引き出したり、先端の手足を加速させて大きな力を放出しているシーンはスポーツ競技等でも多く見られます。実現できると身体への負担も少ない動作です。(野球のシュートボール、バレーボールのスパイク、テニスのサーブ、ボクシングのパンチ、相撲やレスリングの腕の返し、水泳のキック動作、サッカーのシュート、空手の蹴り等)