ウォーミングアップやクールダウンの必要がないトレーニングとその理由とは

ブルーウインド茅野で行っているトレーニングにはウォーミングアップ(準備体操)やクールダウン(整理体操)が存在しません。

初めてご体験される方は皆さん一様に驚かれたり疑問に思われる様です。

トレーニング方法も研究が進み現在では多様化していますが、一般的にはトレーニング前には怪我防止等の目的でウォーミングアップを行いトレーニング後には身体を整える意味でクールダウンを行う事が半ば常識と成っています。

トレーニングにウォーミングアップやクールダウンが必用な理由はトレーニング方法により多少の違いは有るかとは思いますが、行おうとしているトレーニング自体が怪我を誘発し易い動作を含んでいたり、そのトレーニングを行う事で筋肉の緊張や硬化、血流障害等が生まれる事を意味しているからではないでしょうか?

トレーニングでは目的とするトレーニング効果(例えば筋力向上等)を狙って取り組む訳ですが、忘れて成らない事は目的とするトレーニング効果と共に反復するトレーニング動作自体が脳に履歴として記憶され(身に付き=癖付き)、トレーニング時以外(日常生活やスポーツ競技プレイ時等)にも動作として表現され易く成る事です。

トレーニングを始めて以降怪我が多く成った、または、疲れ易く成ったり動きが悪く成った、その様なご経験をされている方はいらっしゃらないでしょうか?

筋肉や靭帯、関節等に負担が掛かる様な動作を反復するトレーニングではその様な動作が身に付き怪我をし易い身体に成ってしまいますし、筋肉を強く緊張させる(力を込め続ける)様な動作を反復するトレーニングでは身体をリラックスさせる事が難しく成りスポーツ競技で一番大切な動きが固くぎこちない物に成ってしまいます。

また、血管が充血(筋肉のパンプアップ)する動作を反復する様なトレーニングでは、血流障害が生まれる動作が身に付き、疲れやすい身体が出来上がってしまいます(ボデイービルダーやボディーメイクをされている方達の様に視覚から来る美を追求されている様な方々はトレーニングの方向性が異なる部分も多いかと思われます/当然ですが全ての方が今回のご説明の限りではございません)。

補足ですが、身体の緊張は首の筋肉を介して眼にも伝わります。

高い動体視力を要求される様なスポーツ競技においては眼をリラックスさせる事とその為の技術(身体操作法/股関節の使い方等)が必要とされています。

更に緊張している身体は神経の鈍化や誤作動を招き易く、スポーツ競技で重要な反応時間をも遅らせてしまいます。

私が指導させて頂いている空手の道場では、トレーニングで身体の緊張が取り除かれた事に因り動体視力や反応時間が改善されて、組手スタイルがそれ以前とは変わってしまった(勿論いい方向に)選手が何人かいます。

以上の様な理由から、身体の緊張を高める様な動作を反復するトレーニングを行う事はスポーツ競技に於いては不利に働く事も少なくないと思われます。

ストレッチやマッサージ、入浴等でトレーニング後の筋肉自体の緊張や硬化、血流等の改善を図っても、脳や神経回路には筋肉の緊張や硬化、血流阻害を招き易い動作の履歴が残ってしまいますので、日常生活やスポーツ競技プレイ時には本人の意識に反してその様な動作が再現され易く成ってしまいます。

 当施設のトレーニングでは、特殊な設計のマシーンを使用して身体に有益な正しい動作でトレーニングをして頂く事で、狙ったトレーニング効果を得ながら、ウォーミングアップやクールダウンではなくトレーニング動作自体が筋肉や靭帯、関節への負担を取り除き、必要以上の筋肉の緊張を緩め、筋組織を柔軟に作り変え、血流を改善させてしまいます。

身体に有益な正しいトレーニング動作を反復する事に因り脳や神経回路にも身体に有益な動作の履歴が記憶され(身体に悪影響な履歴が書き換えられ)、日常生活やスポーツ競技動作に於いても怪我をし難く疲れ難い、しかもパフォーマンスの高い動作を再現し易い身体を作ります。

当施設ではスポーツ競技選手が身体の動きを良くする為に試合の前日や当日の朝早くにトレーニングをする事も珍しく有りません。

激しい試合やハードな練習で残った身体の疲れを抜く為に試合や練習直後にトレーニングを行う選手もいらっしゃいます。

一般の方で身体の痛みを和らげたり体調不良を改善する為にトレーニングをされる方もいらっしゃいます。

従来のトレーニングのイメージからは想像して頂けないかも知れません。

鍵は動作を自己中心的に考えるのではなく、運動中身体に働いている外力(重力や反作用の力、慣性力、摩擦力等)と動作の関係を正しく理解する事と神経筋制御機能の改善に有るのですが…

お話が少し拡がり過ぎてしまいましたので、また次の機会に少しずつご説明させて頂ければと思います。